某サイトのエフェクター細胞研究所掲示板に投稿したものです
社長「わが社は株式の1万分割を実施ちまちゅ」
記者「しかし、大型分割は自粛するよう要請が出ているはずですが？」
社長「センならOKでしゅ。フリーパスでしゅ」
記者「分割の目的は何でしょうか？」
社長「細胞分裂でちゅ。本能的なものでちゅ」
記者「今回の分割について主幹事から何かアドバイスはございましたか？」
社長「株価が100倍になると聞きましゅた」
記者「しかし、株価の高騰は単なるマネーゲームなのでは？」
社長「お金は最も公平な価値基準でしゅ。騙される人は勉強が足りまちぇん」
記 者「公開初日は値がつきませんでしたね？」
社 長「IPOでは良くあることでしゅ」
記 者「しかし、初値は公募価格を大きく下回りましたが？」
社 長「仮条件の範囲内でちゅ。主幹事、絶妙の買い支えでちた。パチパチ」
記 者「公開するのが早すぎたとの批判がありますが？」
社 長「準備万端でちた。役員はみんな海外に別荘を持ってまちゅ」
記 者「ストックオプションの行使価格が低すぎるのでは？」
社 長「その代わり給料安いでちゅ。社員は安月給でがんばってまちゅ」
記 者「しかし、社長自身が莫大な利益を得るのでは？」
社 長「 … 」
記 者「社長。どうかなさいましたか？」
社 長「ボク3さい。年少組なの」
副社長「社長は根っからの研究者なので、専門外のことを3分以上話すと幼児退行してしまうのです」
記 者「見事な完全犯罪」
記者「今日も株価は下がりました」
社長「バイオ総崩れでしゅ。タカラバイオが悪いでしゅ」
記者「しかし、メディビックはストップ高でした」
社長「IPOバブル崩壊のせいしゅ。２次災害でしゅ」
記者「御社のIPOがバブルだったことをお認めになるのですね？」
社長「バブルではないでちゅ。細胞でちゅ」
記者「公募を引き受けた株主に一言お願いします」
社長「公募組はもう逃げまちた。今の株主はギャンブラーだけでちゅ」
記者「エフェクタ－の株を買うのは、投資ではなくギャンブルということですか？」
社長「ギャンブルより効率悪いでしゅ。勝ってもせいぜい１日２万の利益でしゅ。私なら競馬で１日３万７千円は稼ぎましゅ」
記者「株価対策は何かお考えですか」
社長「１万分割のうわさを流しまちゅ。他にもギャンブラーを呼び込むエサを主幹事から教わりましゅた」
社長「我が社の上場は無かったことにちまちゅ」
記者「えっ、どうしてですか？」
社長「上場はエイプリル・フールのネタでちた。面白いでちょ」
記者「しかし、上場したのは４月１日より前ですよ。エイプリル・フールとは言えないのでは？」
社長「ずっと前から、仕込んでまちた。いい味出てるでちょ」
記者「取引所や主幹事は何と言ってますか」
社長「大笑いしてましゅた。結構うけてまちたよ」
記者「では、調達した資金は返還するのですね？」
社長「それはできまちぇん。もう全部使ってちまいまちた」
記者「それでは無かったことに出来ないでしょ」
社長「エイプリル・フールでちゅから。ノープロブレムでちゅ」
記者「返金しないと株主は納得しませんよ」
社長「ユーモアの無い人達でしゅね。お金に執着するのは良くないでしゅ」
記者「執着してるのはお前じゃー！」
社長「我が社は８月の定時株主総会をもって解散いたしまちゅ」
記者「えっ。どうしてですか」
社長「エフェクター細胞を全部ゴキブリに食べられてしまいまちた。研究は失敗でちゅ」
記者「細胞を再生することは出来ないのですか？」
社長「ゴキブリを捕まえれば可能かもしれまちぇん」
記者「それで、ゴキブリはまだ見つからないのですか」
社長「はい。ひょっとしたら、私のペットのタマが食べてしまったのかも知れましぇん」
記者「タマというのは猫ですか？」
社長「違いまちゅ。ヤンバルクイナでちゅ。特別天然記念物でちゅ」
記者「ではタマを解剖して胃袋からゴキブリを取り出せば良いのでは？」
社長「そんな可愛そうなこと出来まちぇん。それに、もう１０日も経ってまちゅから消化されてしまってまちゅ」
記者「公開前の事じゃないですか。どうして今まで隠していたんですか」
つづく （つづく予定だったのですが）
記者「august_gneisenau（以下、au）さん。あなたの投稿が通報されてしまいました」
ａｕ「そうみたいでしゅね」
記者「通報されたのは初めてですか」
ａｕ「はい。でも、通報したことは沢山ありましゅ」
記者「今どんな気持ちですか」
ａｕ「ゴキブリとヤンバルクイナのネタで逮捕されるのは恥ずかしいでちゅ。心配で夜も眠れまちぇん」
記者「その代わり昼間寝てるじゃないですか」
ａｕ「何で知ってるんでしゅか。あなたストーカーでしゅか」
記者「通報されたんだから、大人しくしてれば良いのに、なんで出てきたんです」
ａｕ「『通報しました』という投稿は良く見ましゅが、『通報されました』というのは見たことが無かったので、ついやって見たくなりましゅた」
記者「あなたアホですか」
ａｕ「そうでしゅ。自覚症状ありでしゅ」
記者「今後はどうするつもりですか」
ａｕ「逮捕されたり罰金を取られたら、この掲示板で皆様にご報告しまちゅ」
記者「逮捕されたら投稿できませんよ」
ａｕ「その時は、出所後にご報告いたちまちゅ。楽しみに待っていてくだちゃい」
記者「社長はヤフー掲示板をご存知ですか」
社長「知ってまちゅ。我が社は投稿数第2位まで行きまちた」
記者「ずい分お詳しいですね」
社長「勿論でしゅ。私もカキコしてましゅから」
記者「えっ。どんな内容の書き込みですか」
社長「『今が底値』とか『社長さんダンディ』とか『10万円以下で買える株』とか『理論株価120万円』とか書き込んでまちゅ。買い煽ってまちゅ」
記者「『10万円以下で買える株』は社長だったのですか」
社長「違いまちゅ。ちょっとボケてみまちた」
記者「しかし、買い煽りはまずくないですか」
社長「問題ないでちゅ。匿名でちゅから」
記者「しかし、証券取引等監視委員会が調べればどこのだれか判ってしまいますよ」
社長「本当でしゅか」
記者「本当です。そんなことも知らずに買い煽っていたんですか」
社長「それは大変でちゅ。どうちまちょう」
記者「もう手遅れですね。自首したらどうです」
社長「うーん。そうだ、良いこと思いつきまちた。さすが名誉教授でちゅ」
続く
＃5849の続き
社長「ヤフーを買収して私が社長になりまちゅ。そして情報をもみ消しまちゅ」
記者「そんなお金どこにも無いでしょ」
社長「お金は要りまちぇん。まず始めに我が社の株式を100万分割して、株価を吊り上げまちゅ」
記者「また分割の話ですか、もう聞き飽きましたよ」
社長「次に株式交換により、ヤフーを100％子会社にちまちゅ」
記者「無茶です。ピロリ菌がシロナガスクジラを飲み込むような事が出来るわけ無いでしょ」
社長「我が社はピロリ菌でしゅか… ヒドイこと言いまちゅね」
記者「絶対むりです」
社長「でも、これをやらないと私が逮捕されてちまいましゅよ。あなた、それでも良いのでしゅか」
記者「私は全く困りませんが」
社長「ヒロシー！ワシはお前をそんな風に育てた覚えは無いぞ。あぁ情けない、情けない」
記者「私もあなたに育てられた覚えはありません。大体、ヒロシって誰です」
社長「そうかヒロシ。もうお前には頼まん。その代わりワシの遺産は１円もやらんからな」
記者「付き合ってられん」
記者「今日も株価は下がりましたね」
社長「私の資産が減ってちまいまちた。悲しいでしゅ」
記者「そうじゃなくて、株主に対して何かコメントは無いのですか」
社長「私が一番多くの株をもってまちゅ。だから私が一番損してまちゅ」
記者「社長の株は取得原価が低いでしょ」
社長「取得原価で差別してはいけまちぇん。株主平等原則に反しまちゅよ」
記者「でも、経営者としての責任があるでしょ。なにか対策はないのですか」
社長「そうでちゅね。やはり100万分割ちまちょうか」
記者「意味の無い株式分割で株価が上がる時代は終わりましたよ」
社長「では、ＭＳＣＢを発行しましゅ。私の株も貸しましゅ」
記者「それじゃ株価が下がるでしょ。それにセンだから売り抜けるのが大変ですよ」
社長「そうだ。100株を１株に併合しまちゅ。これで株価100倍でちゅ」
記者「意味ないでしょ。大体、ほとんどの株主は100株も持ってませんよ」
社長「うーん… もうお手上げでしゅ。詰んでまちゅ」
記者「本業で利益を出すことをなぜ考えないのです」
社長「あなた目論見書読みまちたか。3/29のＩＲ見まちたか」
記者「勿論見てますよ」
社長「それなら本業で利益が出るかどうか分かるでちょ！勉強が足りまちぇんよ！」
記者「逆ギレかよ、このジジイ」
記者「前日比+20,000円でした」
社長「我が社の実力でちゅ。この位、お茶の子ちゃいちゃいでちゅよ」
記者「しかし、プラス引けは上場以来今日が初めてですよ。それに、まだ公募価格の約半分です」
社長「痛い所突きまちゅね。さすがジャーナリスト魂でちゅ」
記者「今日上げたのは、ＳＯロックアップの情報を発表前に知っていた者によるインサイダー取引だとの疑惑もあるようですが」
社長「それは違いましゅ。きっと、我が社の良いところが評価され始めたんでちゅよ」
記者「しかし、何のＩＲ活動もしてないでしょ」
社長「言われてみれば、そうでちた。不思議でちゅね。買った人の気が知れまちぇん」
記者「その発言は、今日買った人に失礼ですよ」
社長「ごめんなちゃい。 あっ、君たち何か用でちゅか」
従業員①「ロックアップって、何ですか。今月中にマンションの頭金を払わないといけないのですが」
従業員②「オレのポルシェをどうしてくれるんだ」
従業員③「自分だけ先に儲けやがって、ふざけるな」
社長「君たち止めなちゃい。名誉教授に何をするんでちゅか。止めなちゃい。たっ助けて下ちゃ～い」
記者「この社長にして、この従業員あり」
社長「大変でしゅ。一大事でしゅ」
記者「どうしました、社長。そんなに慌てて」
社長「我が社の悪口を言う人がいまちゅ。叩かれてまちゅ」
記者「なんて言われたんです？」
社長「『ＩＰＯ詐欺』でちゅとか『名誉教授の不名誉な株式公開』、『ストックオプション大盤振る舞い』、『市場のガン細胞』なんて言われてまちゅ。ボロクソでちゅ」
記者「自業自得なのではないですか？」
社長「助けて下ちゃい。ここままでは私の名誉に傷がついてちまいまちゅ」
記者「いや、公開した時点で既に傷だらけだと思いますが」
社長「今日はやけに冷たいでちゅね」
記者「私も忙しいんです。いつも社長の相手をしている訳にはいきませんよ」
社長「そんなこと言わないで。ストックオプションあげまちゅから、相手してくだちゃい」
記者「本当ですか？」
社長「行使価格70万円でちゅ」
記者「さよなら」
社長「待ちなちゃい。38万円でいいでちゅから、待って下ちゃーい」
記者「社長も億万長者の仲間入りですね」
社長「たいした事ありまちぇん。でも、フォーブズに私の名前が載りまちゅかね」
記者「フォーブズは無理だと思いますが。 ところで社長、今欲しいものは何かありますか」
社長「うーん、富と名誉は手にしまちたから、もう多くは望みまちぇん。強いて挙げればノーベル賞が欲ちいでちゅ」
記者「ノーベル錬金術賞ですか」
社長「あなた最近突っ込みが厳しいでしゅね。違いましゅよ。医学生理学賞でしゅ」
記者「では、賞を取るために新しい研究を始めるのですね」
社長「違いまちゅ。お金でノーベル賞を買いまちゅ」
記者「そんな事出来ませんよ」
社長「出来まちゅよ。お金で買えない物はありまちぇん」
記者「この欲ボケじじいが」
記者「今年の株主総会は荒れそうですが、大丈夫ですか？」
社長「問題ないでしゅ。対策を考えてましゅ」
記者「どんな対策ですか？」
社長「総会当日は、株主席の温度を42℃に保ちまちゅ」
記者「そんな、死人がでますよ」
社長「そうでちゅね。名づけて 『死にたくなかったら、おととい来やがれ作戦』 でちゅ」
記者「株主にケンカを売ってどうするんです」
社長「他にも考えてまちゅよ」
記者「あまり気が進みませんが、仕事なので一応聞きましょうか」
社長「総会の会場に、300万匹のナメクジを放しまちゅ。名づけて …」
記者「止めて下さい！気持ち悪い。大体、ナメクジを集めるのが大変でしょ」
社長「我が研究所で養殖ちまちゅ。通常の3倍のスピードでナメクジを育てる方法を開発ちまちた。特許申請予定でちゅ」
記者「もっと金になる研究をして下さい」
社長「役員がナメクジの着ぐるみを着用することも考えてまちゅ。これは、うけまちゅかね？」
記者「うけは狙わないで良いですから、真面目な対策を考えてください」
社長「しかし、我が社の株主に真面目な人がいまちゅかね？」
記者「言ってることはメチャクチャだが、反論できん」
記者「最近、妄想記者会見がありませんが、どうしました。風説の流布であなたが逮捕されたとの未確認情報もありますが」
作者「はい。厳しい取調べてちた。反省してまちゅ」
記者「えっ。本当に逮捕されたのですか」
作者「ウソでしゅ。ちょっとボケてみまちた」
記者「なら、どうしたのです」
作者「実は、持病のクロイツフェルト・ヤコブ病が悪化して… ゴホッ ゴホッ」
記者「それもウソですね。本当のことを言いなさい」
作者「実はネタが切れまちた。妄想の範囲外でちゅ」
記者「では、先週は何をやっていたのですか」
作者「ライブドアの掲示板で替え歌を作って遊んでまちた」
記者「あなた、本当に暇なんですね」
作者「ヒキコでしゅから。社会不適応者でしゅ」
記者「それで、これからどうするのです」
作者「妄想記者会見は終わりでちゅ。完全に詰んでまちゅ。これまで読んで下さった皆ちゃん、ありがとうございまちた。この会社のことは忘れないでくだちゃいね」
記者「ところで、あなたの話し方は社長にそっくりですね」
作者「そんな事ないびろ～ん。妄想だべろ～ん」
記者「急に口調が変わりましたが」
作者「気のせいでちゅ。違った、気のせいだにょろ～ん」
記者「はぁ… アホくさ」
完